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喧嘩安兵衛

喧嘩安兵衛

2000年7月10日寛太郎日記

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今回はフグであたって死んだ男の「死人の踊り」をやっております。
なんせ死後硬直ですから舞台では固まったまんま。
でもにしきのさん扮する「安兵衛」が人形遣いの様に私を踊らせてくれはるんです。
踊る曲はなんと!「だんご3兄弟」。
途中、にしきの座長の身体に後ろ向きでピョンとのっかる振りがあるので、ちょっとでも体重を軽く…と思い、なんとか5kg減をキープしてます。
最後まで身体が持ちますように!


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「死後硬直」の私を背負って家主の家まで運んで下さるのが、バアさん役の茶川一郎さん。
背中を支えて下さるのが香山美子さん。
にしきのさんを先頭に4人が歩くシーンは三味線の音にピタッとはまれば拍手も頂けてとても気持ちが良いです!
ある日「死人の踊り」が終わって茶川さんに抱きつくシーンで、本当に茶川さんのホッペタにキスしてしまいました。
茶川さん、本当にゴメンナサイ!決して深い意味はありませんので…。

「安兵衛」に思いを寄せる長家の娘「おみよちゃん」役の岩崎良美さん。
「死人踊り」のシーンの前、いつも舞台裏で一緒にスタンバイするんです。
その時は「らくだの馬」役の私は既に死人のメーク。手足は血の気のない青〜い色。顔は黄ダシが出た様なイエロー。
そんな私を良美さんは「たいへんね〜」と労をねぎらってくれはります。
芝居では「フグの方がらくだの毒にあたるよ!」なんて憎たらしい事をおっしゃるのに普段はとっても大人しい可愛い方ですよ。

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汚い私を囲んで下さってるのは岩崎良美さん(右側)、私を厄介者扱いする長家のおかみさん役の藤の木ゆいさん(左側)。

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これが長家の嫌われ者、フグにあたって死ぬ「らくだの馬」です。

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